「いいものは残したい!」そんな思いを込めて日本の心がまだ息づく街で「はんなり」をオープンいたしました。
自然の恵みと先人たちの知恵によりはぐくまれた染と織。
手仕事の美しさには心ひかれるものがあります。
本物のこだわりと現代の生活空間に溶け込むようなコーディネートを皆様に発信していきたいと思っております。

2009-07-02 16:09:40

繋ぎ模様

テーマ: 仕入れ便り
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小千谷で織り上げた揉み和紙風の風合いを持つ正絹の兵児帯に
京都で型を彫り、様々な繋ぎ模様を染めてみました。
ご覧の柄は結柏繋ぎ模様です。
型彫りも単純に彫っただけではなく、かすれ具合が出るように
立体感を持たして彫り抜いていますので、そこそこの重厚感は出たなと満足しています。
以前、奄美の泥染めの兵児帯にも用いた、この小千谷の生地は
手触りもよく締まり具合もいいので使い易くて今や手放せなくなっちゃいました^^;
HPでも今回のコーディネイトに氷割れ模様の兵児帯が出ていますが
こちらも同じ生地を使用しています。
そうそう、折角繋ぎ模様の型を彫ったことですので
この型を使って長襦袢を秋に向けて制作中です。
無地な着物から、さり気無く覗く長襦袢に、これくらいの大胆さのある柄があっても
楽しそうですよね^^

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2009-06-30 17:14:22

紺仁半幅帯

テーマ: 仕入れ便り
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ほぼ一ヶ月がかりでオリジナルな紺仁さんの半幅帯が
出来上がってきました。
オリジナルといっても元々あった片貝木綿の着尺を半分に切って
縫い合わせただけなんですが^^;
なかなかシックな色目の半幅帯がないので敢えて
渋めな色使いを多く選んで縫製してもらいました。
以前作っていただいた時はリバーシブルで両面を違う柄のものにしたのですが
今回は両面とも同じ柄のもので統一しています。
綿100% 1丈1尺の寸法。
小千谷の着物に締めていただいても良し、浴衣に締めていただいても良し。
派手派手な半幅帯が多い中、この紺仁さんの色目は重宝しそうですね^^
今更ながら角帯を作ればよかったなと後悔しています・・・・(汗
まぁ、別途、角帯は紺仁さんで今、織り上げていただいてる所なんで
出来上がり次第、紹介いたします。
10柄ほどありますので是非、店舗にてご覧ください。

早いもので明日から7月!
来週の9日(木)10日(金)は浅草にて「ほおずき市」が開催されます。
夏の風物詩である浅草の縁日に出かけてみてはいかがですか?^^

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2009-06-25 10:13:14

ピルケース

テーマ: 仕入れ便り
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カラフルなピルケースが入荷いたしました。
素材は表地が絹100%、裏地がポリ100%。
かわいらしいパッチワークのウサギや猫、ポックリや鈴など、どこか懐かしい
柄が綺麗に付けられています。
これらの工程は全て手作業で島根のお婆ちゃんが一つ一つ丁寧に縫い上げています。
手作業であるため、いつどれくらい入荷するかはお婆ちゃんの気分次第^^;
表地が縮緬素材のため実に手触りがよく中に入れた小物を保護する役割も。
一応、ピルケースとしましたが使い方はいろいろとありそうなので
使用範囲は広いですね。
鈴と猫の柄には小さな本物の鈴が付いています。
いずれも2625円(税込)

今週末、浅草観音堂裏ではお富士さまの植木市が行なわれます。
下町情緒たっぷりな街並みに沿道をこれでもかと埋め尽くす数々の植木。
むか〜し、子供の頃にハエトリグサを買ってすぐ枯らしてしまったことを
思い出します。梅雨のお湿りも相まって緑が下町全体を包む光景は
癒されますよ^^
6月27日(土)、28日(日)の2日間。

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2009-06-22 15:34:11

真砂屋お峰

テーマ: 仕入れ便り
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有吉佐和子さんの「真砂屋(まなごや)お峰」の初版が発行されたのが
今から33年前。恥ずかしながらこの本を初めて読んだんですが
あまりに今の世相を示しているようで背筋がぞっとしました^^;
舞台は徳川11代将軍家斉公の御世。
200年以上も続く材木商の大店「真砂屋」で繰り広げられる人間模様。
家訓として質素倹約に努め、主人を筆頭に店の者たちも木綿の着物しか着用せず
ご飯も一汁一菜。
火事と喧嘩は江戸の華といわれた時代だけあり、一度火事が起これば
材木商はたちまち蔵が建つほど懐が暖かくなるが、真砂屋は焼け出された店子の
人達に木綿の着物を誂え、寝る場所や飯まで用意して棟割長屋が再び出来上がるまで
一切お世話をすることで稼いだお金を奉仕・還元していた。
また雑木しか扱わないことによって武家屋敷の普請に携わることなく
大名貸しと言われる半ば脅迫じみた金貸しをせずにすんでいたのも
200年商いが続けられた所以なのかもしれない。
穏やかに話は進行していくがその内、江戸に大きな火事が起こり
ことごとく材木の価格が暴騰しはじめ真砂屋くらいしか扱わなかった
雑木までもが高値で取引され、しかも人を騙して偽装して何倍の利益を取るという
悪徳商までもがあらわれる。真砂屋七郎兵衛の「末世ですよ」の言葉が耳に残る。
ところが火事がピタッと無くなれば無くなるで江戸の経済は完全に火が消え
不景気の真っ只中になってしまうという始末。
平和な世の中が続くと物が有り余り資材も流通しなくなるので、にわか材木商は
殆んどが潰れ悪銭身につかずの例えの如く消えてしまうのだ。
特に記述の中で気になった言葉は
「火事がなくなって困るのは左官大工の小者より実は材木屋と呉服屋だ。
焼けて失せればこそ売れる品でござんすからね」
金貸しの三倉屋直右衛門から出た言葉だが実に重い話です。
これが33年前に書かれた小説などとは思えないリアルさで本当にびっくりしました。
また文中、着物の細やかな説明が出てくるなど楽しいこともあり一気に読み上げちゃいました。
読み終えた後は、すがすがしい気持ちになれる本ですよ^^


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2009-06-19 12:01:12

豆絞

テーマ: 仕入れ便り
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雪花絞の浴衣を唯一染め上げている張正さんのことは
ついこないだのブログで紹介しましたが
なんと、その時に書いていた本豆絞の手拭いを限定で50枚ゲットしました。
染め上げのボカシ具合が糸括りや板締絣台の具合で納得のいく品物ができないとのことで
鵜飼さんのお眼鏡に叶ったものでないと販売できないこともあり以前は断られていたのですが
幸運にも50枚だけ店頭に並べることができることに^^
歌川豊国の浮世絵で当時の中村芝かんが豆絞りの手拭いを肩にかけ
見得を切った姿がかっこいいパッケージが印象的。
今現在よく見る豆絞柄は殆んどが型染で江戸時代から伝わる本来の豆絞とは違います。
張正さんでは江戸から伝わる製法を研究し今に伝えています。
型染ははっきりとした色が出すぎるため独特の風情はありませんが
本豆絞の染め方で仕上げると実に趣味豊かな染料のニジミ具合が
手拭い自体に立体感を持たせ奥行きのある工芸品になるんです。
だいぶ昔に「み組」の染帯を描いた時、纏持ちが鉢巻していたんですが
その手拭いは豆絞でした^^
粋でイナセな江戸っ子の代表である町火消しの間では必須アイテムだったんでしょうかね。


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