「いいものは残したい!」そんな思いを込めて日本の心がまだ息づく街で「はんなり」をオープンいたしました。
自然の恵みと先人たちの知恵によりはぐくまれた染と織。
手仕事の美しさには心ひかれるものがあります。
本物のこだわりと現代の生活空間に溶け込むようなコーディネートを皆様に発信していきたいと思っております。

2009-11-02 10:51:22

花形歌舞伎

テーマ: 仕入れ便り
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新橋演舞場で1日から始まった花形歌舞伎を通しで見てきました。
初日だけあって音羽屋さんの受付の前には富司純子さんが御贔屓方のお相手を
されていました。近くでご挨拶しましたが細身の綺麗な方で着物姿がビシッと決まった
存在感のある女優さんでした。ついこないだケーブルTVで犬神家の一族を見たばっかり
だったので勝手な親近感が・・・・
久しぶりの昼夜通しなので体調万全で行きましたが、さすがに最後の演目の頃には
ふらふらになってきましたが「鬼揃紅葉狩」の演出の凄さにお目目もパッチリ!
さすが猿之助さんの鬼揃と言うだけあって見ごたえがありました。
今日はいままで見たことの無い演目が殆んどだったのですが
以前に見た芝居の話がリンクしてきて実に楽しめました。
四谷怪談や仮名手本忠臣蔵。また舞台のセットも良く見ると
櫓のお七で使っていた火の見櫓やお寺の欄間など。
四谷怪談の話が出てくる長屋では、たぶんお岩さんと民谷が住んでいたセットを
使って話を盛り上げていたようです^^
こいつぁ春から縁起がいいわぃぃのセリフで御馴染みの「三人吉三」は
序幕は何回か見たんですが今回は通し狂言。
和尚吉三の尾上松緑さんが義侠心あつく熱演されて本当にカッコよかったです。
ボタンの掛け違いから次々に起こる悲劇なんですが何故かさっぱりと
ドロドロせずに話が進行していくのは河竹黙阿弥ならではの作なんでしょうか。
さて、今月は国立劇場で団十郎さんの「外郎売」が催されるので是非にも行きたいですね^^
DVDでしか見たことがないので生であの話術を聞きたいもんです。
また歌舞伎座では「仮名手本忠臣蔵」。
大星由良之助を仁左衛門さんが演じるので、こちらも見に行こうかと^^;
去年の平成中村座浅草公演で、仁左衛門さんの由良之助を見ましたが
一力の場面がピカいちで今でも目に焼きついているほどの良さ。
今月は大変だ・・・・・・

さてさて、来年の干支の第二段。
今ではめっきり見なくなった凧揚げ。
「寅・龍・大入」の文字を凧に描いて颯爽と揚げてみました。
遠くには富士山のシルエットが^^


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2009-10-30 10:37:03

干支染帯?

テーマ: 仕入れ便り
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早いもんですねぇ・・・・・もう11月も間近。
バタバタしながら今年も終わりって感じなんでしょうか^^;
そんなこんなで来年の干支の染帯が続々仕上がってきています。
来年の干支は寅。
画像の染帯は、ご存知「男はつらいよ」の寅さんの小道具^^
ただの虎柄ってのも味気ないですからひねってみました(汗
未だに覚えてる名セリフがあって
タクシーに乗った寅さんと運転手の掛け合いがいいんですよ。

寅「釣りはいらねぇよ!」
運「お客さん!足らねぇよ!」

この何気ない笑いがたまらなくいいです^^
これだけ見ただけでも寅さんの人となりがわかるんですよね。
どこか懐かしい人情劇が心に沁みて朗らかになります。
何気なくこの柄の染帯を締めて柴又帝釈天なんかにお参りにいったら
間違いなく人目を引きまくるでしょうね^^


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2009-10-26 14:30:59

テーマ: 仕入れ便り
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台風の影響もあって日差しが無いどんよりとした天気が続きますが
すっかり気温も落ちて、まさに秋深くなってきました。
タンスから漸く袷着物を出して着始めましたが、まだまだ下着は半襦袢で済ましています。
今日などは気温が13℃まで落ちて足元がヒヤッとするので
そろそろ長襦袢も着る時期になってきたのかと体感しています。
紅葉している山々などは、もう完全防備で行かないと風邪引きそうですね^^;
さてさて、京友禅でデザイン化した菊の柄を染帯として描いてみました。
正面から図案化するのが一般的な菊柄ですが、ちょっとひねって裏側面から。
華奢な茎に大輪の菊花が扇面を大きく広げたように描かれています。
花の輪郭に金駒刺繍を施し立体感を加えて深みを出してみましたが
なかなかいい出来栄えです^^
塩瀬生地に染めた地色が非常にこっくりとした墨色に染め上げられたのも大満足。
濃淡で色彩をまとめていますので菊花が浮かび上がって綺麗な構図になりました。
春に植え夏に成長し秋に大輪の花をつける菊は日本ではポピュラーな花で
着物の柄としても御馴染みの柄です。
今回は色彩的にも構図的にもシックに仕上げた菊模様。
はんなり浅草にてどうぞご覧くださいませ。

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2009-10-23 11:18:23

栃尾紬

テーマ: 仕入れ便り
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前々から誂えの生地でお世話になっている栃尾の「かざぜん」さんに
お邪魔してきました。
古くから織物の町として栄えましたが小幅、着物の生地を織り続けているのは
こちらの「かざぜん」さんのみになってしまったそうです。
今では洋装の生地などが町の主力産業に。
日も傾いた頃、現地に着いたんですが、どこか懐かしい街並みが入り組んで続き
見ているだけでも楽しくなるような雰囲気。
栃尾城址の看板が出てきて、なるほど納得。
まさにここは城下町なんですね。なんでも上杉謙信が長尾景虎と名乗っていた
少年期に過ごしていた城なんだそうです。
城を中心に道が作られ、家々がそれを囲む形。
自分の田舎が滋賀県の長浜(城下町)なので、どこか懐かしく感じられたのかもしれません。
奇妙に思ったのは家々の軒先から飛び出た屋根がそれぞれの家々を繋いでいるんです。
実はこの栃尾という土地は日本でもかなりな豪雪地帯だそうで
その雪よけのため、もしくは雨よけのため作られていて
雁木と呼ばれる雪よけ屋根とのこと。
古い街並みにピッタリな風情が昔の映画を見ているようで妙に落ち着きます。
それと気になったのが「あぶらげ」の看板の多いこと・・・・・・
栃尾の名物が油揚げなのを知らなかったもんですから何事かと思っちゃいました^^;
実際食べてみましたが、うまいのなんの!
厚めの生地を網であぶって、ねぎ、しょうが、黒ゴマをかけて
しょうゆでシンプルに食べましたが、さすが名物だけあってほっぺたが落ちます^^
厚みが3センチ、長さがなんと20センチ!
食べ応えのあることあること・・・・・
何度でも訪れてみたい落ち着いた雰囲気の城下町です。

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2009-10-22 10:45:31

山野草染

テーマ: 仕入れ便り
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まずは十日町に移動。
コツコツ物づくりをされている小杉紬工房さんへ。
生産数が少ないため殆んど目に触れずに流通しているとのことで
今回初めてお邪魔しました。
草木を使って様々な糸を染めたり、赤城の座繰り糸を用いた素朴な織物が特徴です。
画像のパネルは近くの山々の恵みを使って染め上げられる小杉紬工房さんオリジナルの
山野草染です。
ふきのとう、雪椿、よもぎ、桜、栗など。
それぞれ淡くやさしい色が染め上がり媒染によって微妙に色彩が変化します。
桜は春先の満開時の花や枝を染めると淡いピンク色が抽出できますが
保存したものを使うと色が濁ってしまうそうです。
やはり旬な時期に染め上げると我々の眼に見えているままの色が出るんですね。
ふきのとうは穏やかな黄色、よもぎは綺麗な緑色。
良く考えるとだいたいが食べられる素材を使っているのが興味深いです。
口にしても問題ない自然の恵みを使っているわけですから
着物に染めても、体、肌に優しいのは間違いないですね。
また使用している糸にも小杉さんのこだわりが垣間見えます。
繭を煮立てたお湯に入れ手作業で糸を取っていく座繰り。
タンパク質であるセリシンが付着した堅めの糸は、まさに素朴な風合いで
生成りの八寸名古屋帯を素材感そのままに織り上げると
それだけで十分、存在感があります。
座繰りをするおばあちゃん達の高齢化が進み、後何年続けられるかが気になるとこですが
なにしろ内職のような作業ですので若い人達が後を継ぐことはなさそうです・・・・・
本業が別にあって趣味で糸を取るような人しか、今後は出来なくなるかもしれません。


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